豊永敬之の肛門部基底細胞癌・手術・肛門超音波検査の論文 of 福岡の大腸・肛門科専門医による痔・肛門科・大腸内視鏡(大腸カメラ)のサイト 大腸肛門武者修行

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主な研究や論文

後大腿皮弁による肛門形成手術を行った潰瘍形成を伴う肛門基底細胞癌
Wide excision and posterior thigh flap reconstruction for perianal basal cell carcinoma

第73回日本大腸肛門病学会総会 (2018/11 東京)
豊永敬之、松田博光、冨永洋平、壬生隆一, 山本学、祇園智信、坂田一仁、山道光作、竹吉正文、恒吉正澄

主な内容

基底細胞癌は顔面や頭頚部などの日光に当たる部分に好発するが肛門部には稀である。症例は腹部動脈瘤術後、肝癌術後、閉塞性動脈硬化症治療中の83歳の男性である。5年前からの肛門部の腫瘤と分泌物にて当院を受診した。初診時、肛門縁より1cm右外側に4cm大の腫瘤を認め、表面は潰瘍形成を伴っていた。肛門管超音波検査で4cmの低エコー腫瘤を認めたが、肛門管との連続や肛門括約筋への浸潤は認めなかった。MRI検査では肛門縁から右臀裂にかけて4cm大の分葉状の充実性腫瘤を認めた。生検で癌細胞を認めた。手術は広範囲切除術と後大腿皮弁による再建手術を一期的に行った。手術摘出標本の病理診断は基底細胞癌であった。術後経過は良好で肛門機能やQOLに影響はなかった。肛門近傍の潰瘍形成を伴う高齢者の基底細胞癌に皮弁形成を伴う外科切除は有用であった。本症の診断および治療方針の決定に肛門管超音波検査が参考になった。

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